リクルートスーツのギャルをバックではめたおした件【カオスクッキング倶楽部】

リクルートスーツのギャルをバックではめたおした件【カオスクッキング倶楽部】のあらすじ

後輩の就活指導をしていると、どうしても疲れてしまう。最初は後輩たちのために、自己分析や企業研究のアドバイスをしてあげるのも悪くないと思っていた。しかし、時間が経つにつれて、その繰り返しがだんだんと重く感じるようになる。後輩の一人が、あの企業にはどうしても入りたいと言い出したときには、もう何度目だろうと内心でため息をついてしまった。自己分析を何度もやり直させ、企業研究の深堀りを促す。さらに、就活の合間にあちこちで耳にする人間関係の愚痴。『バイト先の上司がこうで、友達がこうで、家族がこう言ってきて…』と、まるで自分がその愚痴の受け皿にされているかのようだ。最初は『頑張れ』と励ましていた言葉が、だんだんと空虚に感じる日々。心の中で『もう一人でやってくれよ』と叫びたくなることもある。そんな状況でも、なぜか指導を続けている自分がいる。それは、どこかで『自分が手伝わないと後輩が困る』という責任感が根底にあるからだろう。でも、どんなに頑張っても、結局は疲れが溜まる一方だ。
そんな中で、唯一の楽しみがあった。それは、リクルートスーツ姿の後輩たちを目の前にした瞬間のことだ。特に、ちょっと照れくさそうにしている後輩の姿を見ると、どこか心が軽くなる。『この子、まだ学生なのにもうこんなにしっかりしているんだな』と思いながら、つい目で追ってしまう。普段は見せないような緊張感を持っているその姿が、どこか新鮮で、時折、妙に魅力的に感じる。しかも、こういうシーンで後輩たちが真剣にアドバイスを受けようとする姿を見ると、何だか無意識に指導に熱が入ってしまうことがある。『もっと頑張らないと』と自分に言い聞かせながら、つい過剰にアドバイスをしてしまう自分に気づく。後輩たちは気づいていないだろうが、内心ではついその姿に見とれている自分がいる。
それでも、後輩たちが少しでも前向きに就活を進めていく姿を見届けることが、結局は自分のモチベーションにも繋がっていくから、不思議なもんだと思う。疲れた心に、このちょっとした目の保養がどれほど癒しになっていることか。それに、後輩たちに指導をしているつもりが、気づけば自分が成長している部分もある気がしてくる。もちろん、最初は『めんどくさいな』と思いながら始めたことだが、今ではそれなりに楽しみも見出している。ただ、時々その『楽しみ』が、指導の本来の目的をちょっと忘れさせてしまうのが悩ましいところだ。